ラヴクラフトのコズミックホラー/クトゥルフ神話がオーディオブックに!
今回は、
クトゥルー神話でおなじみの米国ホラー作家、
H.P.(ハワード・フィリップス)ラヴクラフト先生のオーディオブックについて紹介します。
じつは、
このカリスマ的な人気を持つホラー作家H.P.ラヴクラフトこそ、
まさにオーディオブックで聴くべき作家なんです!
クトゥルー神話って聞いたことがあるけど…
H.P.ラヴクラフトはアメリカはロードアイランド州プロヴィデンス出身のホラー作家。
幽霊,悪魔,死神,伝説の魔物などを扱った今までのホラーとは全く異なる、
「コズミック・ホラー」と呼ばれる宇宙的規模の恐怖、
異次元や異世界をも舞台にした壮大な恐怖を描いた作品が特徴です。
特にクトゥルフ神話というラヴクラフトが生み出した創作神話は、
それをベースにさまざまな作家も加わった一大シェアードワールドとして、
世代を超えて世界中で愛されています。
ちなみに、
クトゥルー神話、ク・リトル・リトル神話などという呼び方もありますが、
これは翻訳者の自己主張で表記が違うだけで全く同じものです。
クトゥルフ神話は、
宇宙的な広がりを持つ壮大さと、
登場する「古のもの」や「旧神」などと呼ばれる個性的なクリーチャー(怪物)の数々が特徴的です。
タコの頭を持った怪獣のような“クトゥルー”、
無貌の神と呼ばれるトリックスターの“ナイアルラトテップ(ニャルラトホテプ
巨大な半魚人のような“ダゴン”といった、
名前くらいは聞いたことがあるような有名クリーチャーを含めて、
根強いカルト的な人気を誇っています。
それらは小説のみならず、
映画,マンガ,アニメ,ゲーム,アート,造形など、
さまざまなクリエイターたちに大きな影響とインスピレーションを与え続けています。
ウルトラマンシリーズのエピソードや怪獣のモデルになったり、
TTRPGやビデオゲームなどのテーマやキャラクターでも知名度を上げ、
最近ではアニメ化もされたマンガ這いよれ!ニャル子さんの元ネタとして大ブレイクしました。
巨匠も受けたクトゥルフ神話の影響
たとえば小説家では、
ヒッチコック映画サイコの原作者として知られるロバート・ブロックはラヴクラフトの盟友ですし、
ITのスティーブン・キングも大きな影響を受けています。
映画版スパイダーマンのサム・ライミ、
パシフィック・リムのギレルモ・デル・トロ、
遊星からの物体Xのジョン・カーペンターなども、
映画の中でクトゥルー&ラヴクラフトへのオマージュを捧げています。
また、
映画エイリアンのクリーチャーデザイン知られるほか、
ELPやCARCASSなどロックバンドのジャケットアートも多数手がけた画家H・R・ギーガーは、
クトゥルフ神話に出てくる架空の書物“ネクロノミコン”を自分の作品集のタイトルにしているほどです。
日本でも、
菊地秀行,田中芳樹,小林泰三,朝松健といったベテラン作家から無名の若手作家までが、
クトゥルフ神話を元にした作品を発表しています。
影響を受けた作家や作品を挙げていくだけでもキリがありません。
ラヴクラフト作品/クトゥルフ神話をオーディオブックで聴くべき理由は?
クトゥルフ神話に興味を持った人なら、
一度は全ての創始者ラヴクラフトのペンによる原作小説を読んでみたいと考えるのが人情です。
でも、
そこにはなかなか越え難い狂気山脈が立ちはだかっています。
というのも、
このラヴクラフト先生は極度の”悪文家”として知られているんです。
つまり、文章にクセがあって読みづらいということ。
いったいどのくらいの悪文かというと、
これがもう英語ネイティブの人でもサジを投げてしまうくらいのレベルなんです。
信者とでもいえるような盲目的なマニアなら、
「それこそが味だから!」なんて言い出すかもしれませんが、
熱心なファンでも正気を保っている人だったら、
とてもフォローはできない文章です。
それがさらに読みにくい翻訳文体の日本語版になった日にはどうなることか…
想像できるでしょうか?
とにかく、
かなりの集中力と読解力・想像力が必要なのは確かです。
これが、
オーディオブックであればイメージがダイレクトに頭の中に広がってくるので、
小説版を読んで挫折した人にもオススメできます!
初めて「ラヴクラフト作品/クトゥルフ神話」に触れる人なら、
むしろオーディオブックから入るのがオススメです。
ラヴクラフト作品/クトゥルフ神話をダウンロードできるサイトは?
クトゥルフ神話などラヴクラフト作品のオーディオブックは、
audioboook.jp(オーディオブック .jp)とaudible(オーディブル)でダウンロードすることができます。
いったいどちらを利用するのがお得なんでしょうか?
それぞれのサイトの基本的な情報は別記事を参考にしてください。
作品ラインナップは全く同じ
audioboook.jpとaudibleの2つのサイトで、
購入できるラヴクラフト作品のラインナップはどちらも全く同じです。
単品で購入できる短編作品が32タイトル、
その短編作品4〜6本をテーマごとに組み合わせたオムニバス作品集が3タイトルとなっています。
オーディオブックで聴ける作品のタイトルリストは以下の通り。
ラヴクラフト作品/クトゥルフ神話オーディオブック作品リスト
オムニバス作品集
● H・P・ラヴクラフト 朗読集1 「クトゥルフ神話」
「クトゥルフの呼び声」
「ナイアルラトホテップ」
「ダゴン」
「ユゴスより来るもの」4作品収録
● H・P・ラヴクラフト 朗読集2 「異形のもの」
「ハーバート・ウェスト――再び命の与うる者」
「ランドルフ・カーターの証言」
「この家いちばんの絵」
「アウトサイダー」
「冷気」5作品収録
● H・P・ラヴクラフト 朗読集3 「未知の世界」
「外宇宙の色」
「異界の神々」
「眠りの壁の彼方」
「霧にそびえる不思議の家」4作品収録
短編作品(単品)〈あ〜〉
- 「アウトサイダー」
- 「あの老人」
- 「異界の神々」
- 「忌まわしの館」
- 「うちひそむ恐怖」
- 「宴」
- 「ウルタールの猫」
- 「エーリッヒ・ツァンの調べ」
- 「霧にそびえる不思議の家」
- 「クトゥルーの呼び声」
- 「言葉にできないもの」
- 「この家いちばんの絵」
- 「白き船」
- 「神殿」
- 「外宇宙の色」
- 「ダゴン」
- 「戸口にいた何か」
- 「月の沼」
- 「遠吠え」
- 「ナイアルラトホテップ」
- 「名前のない都市」
- 「眠りの壁の彼方」
- 「ハーバート・ウェスト ─再び命を与うる者」
- 「ピックマンの絵のモデル」
- 「ポラリス」
- 「向こう側」
- 「闇にはびこるもの」
- 「ユゴスより来たるもの」
- 「冷気」
- 「ランドルフ・カーターの証言」
- 「流浪の王子イラノン」
- 「レッド・フックの怪」
料金は? お高いんでしょう~?
ラヴクラフト作品のそれぞれのサイトでの販売価格は以下ようになっています。
短編作品単品購入価格
配信サイト | 価格 | タイトル数 | 合計金額 |
audible | 500円 | 32 | 16,000円 |
audioboook.jp | 309円 | 1 | 309円 |
514円 | 13 | 6,682円 | |
823円 | 18 | 14,841円 | |
audioboook.jpでの総合計金額 | 21805円 |
オムニバス作品購入価格
配信サイト | 価格 | タイトル数 | 合計金額 |
audible | 2,500円 | 3 | 7,500円 |
audioboook.jp | 1,440円 | 3 | 4,320円 |
短編作品の単品購入ではaudible、
オムニバス作品集ではaudioboook.jpの方が、
かなりお得な価格になっています。
有料会員特典を利用してラヴクラフト作品をお得にコンプリート!
どちらのサイトにも有料会員プランがありますが、
ラヴクラフト作品を読むのには何かメリットがあるんでしょうか?
【audible】の有料会員特典は?
月額1,500円
特典
● 毎月好きな作品1本と交換できるコインがもらえる
● 30%OFFで作品を単品購入できる。
毎月配布されるコインで、1作品をダウンロードできる、
というのが最大のメリットですが、
料金が月額1,500円なので、
実質的には毎月1,500円で1作品購入するというだけのことです。
つまり、
1,500円以上のものと交換しなければ逆に損してしまう、
ということ。
ラヴクラフト作品に利用するなら、
①無料体験期間30日を含む3ヶ月間加入して1,500円以上のオムニバス3編をコインで購入。
②オムニバスに入っていない短編19本は、加入期間内に30%OFFで購入。
というのが効率的な利用法になります。
そうすれば「H・P・ラヴクラフト 朗読集1〜3」2,500円×3冊=7,500円が
月額料金1,500円×2ヶ月分=3000円で、
残りの短編19本の9,500円分が30%OFFの6,650円で購入可能。
合計9,650円で全作品コンプリートできます。
【audioboook.jp】の会員特典は?
audioboook.jpの特典は月額750円の料金で10,000冊以上の対象作品が聴き放題になるということです。
ラヴクラフト作品が読み放題対象に入っていれば、
750円で全作品聞きまくることもできるんですがどうなんでしょう?
残念ながらラヴクラフト作品は、
1作品も読み放題対象に入っていません!
なので、
全作品ダウンロード購入するしかないんです。
ところがです。
ここでもう結論を言ってしまいますが、
全作品をダウンロード購入するのであれば、
audioboook.jpの方がコストが低くて済むんです!
⬇︎ 【audioboook.jp】ウェブサイトにでラヴクラフト/クトゥルフ神話作品をチェック!
【audioboook.jp】の方が安くなるカラクリは?
なぜ合計金額が高くなるはずの【audioboook.jp】の方が、
コストが安くて済むんでしょうか?
実はaudioboook.jpで 「H・P・ラヴクラフト 朗読集1〜3」を購入した場合、
収録作品とは別にボーナス作品として6〜7本の短編をダウンロードできる特典が付いてくるんです。
このボーナス作品で短編全タイトルをカバーできるので、
「H・P・ラヴクラフト 朗読集1〜3」の3冊を購入すれば、
4,320円で32本の全作品をコンプリートできるとういうわけです!
audibleでの合計購入金額9,650円のほぼ半額で済むわけですから、
文句のつけようがありませんね!
ボーナスポイントを利用すればさらにお得に!
audioboook.jpには、
「読み放題プラン」とは別に「月額会員プラン」というシステムがあります。
これは毎月決まった額のポイントを購入するプランで、
購入ポイント額に応じて最大8,100円分のボーナスポイントが加算される特典があります。
このボーナスポイントを活用すればさらにお得になりますが、
「H・P・ラヴクラフト 朗読集1〜3」の購入に必要なプランで得られるポイントは、
残念ながら大した額ではありません。
メリットは少ないので無理に利用する必要はないかもしれません。