今回は、
各動画配信サービス各社で配信している映画コンテンツの、
最近の状況を解説していきたいと思います。
動画配信サービス、最近の映画コンテンツ事情は?
「映画/ドラマ見放題!」などとアピールしているのをよく目にするように、
映画作品は動画配信サービスの目玉コンテンツですが、
最近の映画作品配信事情はどうなっているんでしょうか?
ドラマ作品やアニメ作品はなどは、
ここ数年の間もオリジナル作品が続々制作/配信されて話題になったり、
リアルタイムで放映中の最新作品も配信されていたりと、
なかなかの盛り上がりを見せていました。
一方で映画作品、
特に“定額配信”の映画コンテンツに限ってみると、
正直なところ「悪くはないけど良くもない」といった、
微妙な印象を感じるリスナーが多いんじゃないでしょうか?
2019年の映画コンテンツ状況はどうなんでしょうか?
各配信サービスごとに評価していきます。
わたしの独断と偏見も混じりますが、
いつものようにできる限り公正な視点で見ていければと思います。
《Hulu》老舗ならではの安定感はあるが…
月額料金(税抜):933円
無料トライアル期間:14日
Huluは老舗らしく高いレベルで安定感がある動画配信サービスですが、
映画コンテンツについては以前からまさに「悪くは無いけど良くも無い」
というかんじで安定してしまっています。
完全定額制で完全無課金というのはありがたいシステムですが、
これは逆に言えば「PPV(有料レンタル)でもいいから観たい作品を観る」という、
選択肢や自由度が無いということ。
つまり、
PPV(有料レンタル)も可能で最新作なども選べる配信サービス以上に、
定額配信(見放題)コンテンツの質が問われるということなんですが、
映画作品に限っては他と差別化できるような個性や魅力が少ないのが弱点です。
海外ドラマは相変わらず最強レベルだけど…
以前から「海外ドラマはHulu」と呼ばれていたくらいで、
看板コンテンツと呼べるのは明らかに充実した海外ドラマラインナップの方です。
映画については可も無く不可も無いレベルで、
さほど重要視されているように見えませんでした。
国内運営が日テレ(日本テレビ)の傘下になってからは、
国内作品やアニメの充実度はアップしましたが、
映画についてはずっと無難な低空飛行で現状維持といった印象で、
今年も特に大きな変化は見られません。
Huluの安定感は強みでもありますが、
それは新しい試みができないという弱点にもつながっています。
後発組や低料金組の突き上げが激しくなってきているので、
老舗とはいえ無難なラインナップをそろえるだけでなくもうひと工夫を期待したいところですね。
《Netflix》マニア中心に高い支持を獲得?
月額料金(税抜):《ベーシック》800円,《スタンダード》1,200円,《プレミアム》1,600円
無料トライアル期間:1ヶ月
日本市場参入が新しいこともあってコンテンツ不足という評価をされがちですが、
ここ数年でもっとも伸びた印象がある動画配信サービスです。
オリジナル・アニメなどのオリジナル作品を主力に据えている点は変わりませんが、
映画コンテンツも少しづつ充実してきました。
コンテンツ数だけでは判断できない作品充実度
よく比較サイトなどに出てくるコンテンツ数の比較をみると、
最下位あたりをうろついていることが多いので、
それだけで見くびっている人が多いかもしれません。
実のところNetflixは、
一般受けする最大公約数的でオリジナリティの無い作品ばかり無駄にそろえるよりも、
マニアックなリスナーをメインターゲットにすることで通好みの作品を多くそろえることで、
量より質重視で作品数で考えるよりも見所の多いラインナップになっています。
新作/準新作クラスの作品も地道ながら増えてきているようです。
2018年10月から料金が値上げになりましたが、
これも自信のあらわれなのかもしれませんね
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《U-NEXT》旧作映画は質・量ともにトップクラス!
月額料金(税抜):1,990円
無料トライアル期間:31日間
《映画<ドラマ》の傾向がある動画配信サービスですが、
U-NEXTは逆に映画コンテンツに振り切ったラインナップになっています。
PPV(有料レンタル)を行っている兼ね合いもあって、
定額配信に最新作や大人気作品がラインナップされることはまず期待できないですが、
逆に最新作にこだわらなければ、
映画作品の充実度は動画配信サービスの中でもトップクラスです。
映画マニアにも見所の多い充実のラインナップ
クラシックな名作からB級の掘り出し物、
マニアックでカルト的な映画までかなりジャンルも幅広く、
層が厚くて密度の高いラインナップになっています。
どちらかというと、
ビギナーよりも中級以上の映画ファンの方がより楽しめるかもしれません。
定額配信に新作や人気作品が乏しいとはいっても、
毎月1,200円分のレンタルポイントが配布されるので、
それで“新作映画…2本or旧作映画…3本”は毎月レンタルして観ることがます。
映画ファンなら試してみる価値のある動画配信サービスのひとつですね。
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《Amazonビデオ/プライムビデオ》衝撃の爆安レンタル!
料金(税抜):年間4,900円《実質月額…408円》/月払い:500円
無料トライアル期間:31日間
Amazonビデオはレンタル/購入料金のみで利用可能
Amazonは常に他のサービスとは一線を画したユニークなサービスで評判ですが、
映画コンテンツでも常識にとらわれない独自の展開を続けています。
ひとつはAmazonビデオでの“最新作も対象にしたお得なキャンペーンセール”の連発。
中でも特に目玉といえるのが、
週末限定で開催している“100円均一キャンペーン”です。
不定期開催ということになっていますが、
最近ではほぼ毎週のように開催されています。
他では見られない様々な新機軸と独自路線が魅力
キャンペーン1回あたりの対象商品は少なめですが、
リリースしたばかりの最新作までラインナップされることもあります。
Amazonビデオはもともとのレンタル料金が安めの設定ですが、
さらに驚異的なお得感が炸裂しています。
もうひとつがプライムビデオの新作/話題作の最速見放題化!
プライムビデオの映画コンテンツは作品数はやや見劣りしますが、
最近では『シン・ゴジラ』,『ラ・ラ・ランド』などの超話題作を他のサービスに先駆けて定額配信(見放題)するなど、
攻めた姿勢を見せてくれています。
今後の映画コンテンツの展開も気になる動画配信サービスです。
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《TELASA(旧auビデオパス)》劇場派の映画ファンは加入必須!
月額料金(税抜):562円
無料トライアル期間:30日間
TELASAは以前はauユーザー限定のサービスだったauビデオパスが改名したもの、
今ではauユーザーに限らず誰でも利用できるサービスになったこともあり、
“見放題だけでなく新作も無料でレンタルもできる動画配信サービス”
として注目を集めています。
ポイント還元と劇場割引で料金以上の値打ち
映画に限らず定額配信コンテンツについては、
正直なところ数・質ともに下からカウントしたほうが早く、
特に評価すべきものはありません。
しかし、
・有料作品のレンタルに使える『ビデオコイン』が、毎月540円分もらえる。
このサービスがなかなか強力
言ってみれば月額料金のほぼ丸ごとがポイントとして配布されるというわけです。
このポイントで新作なら1本、
旧作なら1~2本の映画をレンタルできます。
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《dTV》国内シェアはトップ独走だけど…
月額料金(税抜):500円
無料トライアル期間:31日間
dTVは月額500円という安さの割には作品数も多く、
いろいろなジャンルをバランス良くそろえていています。
さらに課金をすれば最新映画も見ることができるという、
万人ウケするラインナップとコストパフォーマンスが売りです。
それは逆に言うと「浅く広く」ということなので、
定額配信の映画だけを比較するとコレといったポイントが無くどうしても見劣りしてしまいます。
マニアックじゃない一般映画ファンにはオススメ?
上位互換的なU-NEXTにはコンテンツのボリュームでかないませんし、
同じ価格帯のAmazonプライム・ビデオやTELASAほど攻めたサービス展開もありません。
国内シェアは相変わらずトップ独走ですが、
映画コンテンツ/映画系サービスについてはもう一皮むけて欲しいところです。
《FODプレミアム》驚愕の還元ポイントを使いこなせるか?
月額料金(税抜):888円
無料トライアル期間:1ヶ月
FODプレミアムはあくまでフジテレビサポーターをメインターゲットにした動画配信サービスなので、
配信作品はドラマ,アニメ,バラエティなどの自社コンテンツが中心。
映画については、
フジテレビ制作の邦画作品だけはさすがの充実度ですがそれだけです。
最初から本気の映画ファンに向けたコンテンツ作りはしていませんから、
映画作品は質/量ともに見るべきものがありません。
月額料金を大きく上回る配布ポイント
映画ファンにとって唯一最大のメリットと言えるのが、
有料作品のレンタルに使える配布ポイントの多さです。
配布日の度に確実にログインしてポイントを獲得する必要はありますが、最大1,300円分という月額料金を超えるポイントがもらえるのはデカイですね。
ポイントを使えば毎月2〜4本の有料作品が無課金で見れるというのは魅力的ですが、
問題はレンタル配信作品のラインナップが貧弱なので、
せっかくのポイントもあまり活用できないかもしれないことですね。
まだリニューアルスタートして日が浅いので、
今後の展開に期待しましょう。
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